随分と狂ってしまったなと自分自信を嘲笑った。
ベッドに横たわる女性は息をしていないのじゃないかと思うほどぐったりとしている。構わず俺は彼女の身体を弄ぶ。どんなに金を積んでも、愛を囁いても、叫んでも、彼女は俺のものになってくれない。

「嫌い、嫌い、大嫌い」

蚊の鳴く声で喘ぎもせずそう言い放つ彼女の髪の毛を掴み、乱暴にキスをする。

「ねえ、いい加減にしてよ、そろそろを殺しちゃいそうで怖いんだけど」
「殺すなら・・・殺してよ」

もう殆ど声にならない声で彼女はそう言った。
殺すのは簡単だ、銃で一発。ナイフで一突き。両手で窒息。どれも一瞬だ。でも、もう二度と彼女の体温を感じながら精を吐き出すことができなくなる。それもつまらない。

「ねえ、、好きだ」
「いや・・・たすけて、たすけて」

その後に続いた名前だけは、愛おしそうに言うんだ。それが憎い。それが嫌だ。それが腹立たしい。一度達して精を腹に零したまま、俺は彼女の首に手をかけてぐっと力を込め、ああ、マズいなあと思ったところでとめる。そして近くにあったカッターナイフで腕を切りつければ、つう、と血が垂れた。

これの繰り返し。
どんなに愛したって、君はずっと俺の名前を言わない。

「ねえ、言ってよ、しげるって」
「いや・・・もう殺して」
「呼んでよ、俺の名前」

だから狂ってしまったんだ、俺が狂ったのは、全部君のせいだ。だから、もういい。
このまま、君の心が俺のものにならないのなら、





















きみの心はいらないさ
ずっと俺のラブドールでいてくれればいいや
























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